あたまの症状

頭痛

ふだん経験する頭痛は肩こり、ストレス、カゼなどによるものがほとんどです。肉体的、精神的ストレスが解消されると治ってしまうものなら心配ありません。
目の疲れが頭痛を招いていることも意外に多いものです。長時間テレビやワープロ、パソコンなどの画面を見続けていると眼精疲労によって頭痛がおきます。しばらく目を休めて解消されるようなら心配ないでしょう。
でも急な激しい頭痛は要注意です。高血圧による頭痛や、くも膜下出血などの脳卒中によるものかもしれません。一刻も早く、医師の診察を受けて下さい。
また頭の片側が発作的に脈打つように痛くなる片頭痛はそれ自体さほど心配ないのですが一度専門医の診察を受けることをおすすめします。

めまい

めまいは「目がぐるぐる回る」のと「頭がふらふらする」の二つに分けられます。
自分の周囲がぐるぐる回るように感じるめまいは、平衡感覚の失調によるものです。
脳や内耳など、平衡器官の異常、具体的にはメニエル病や中耳炎などの内耳障害、あるいは動脈の血行不全、血圧低下などが招くことが多いものです。
ふらふらするめまいは心身疲労や自律神経失調症、高血圧、心疾患、脳神経疾患、更年期障害などによって、また立ちくらみは貧血や一過性の血圧低下によって起こることが多いようです。症状が続く場合には医師の診察を受けた方がよいでしょう。


 

顔の症状

顔色が悪い

顔色が青ざめているときは、まず貧血が疑われます。脳虚血を起こしたときも急激に顔面蒼白になります。
赤みが強くなったときには高血圧やのぼせ、発熱によることが多いのです。
くちびるの色が青紫になったときには心臓病によるチアノーゼが疑われます。
皮膚や白目が黄色くなったときには肝臓や胆のうの異常による黄疸が考えられます。
この場合尿の色が濃くなることが多いです。
毎日、鏡で自分の顔色を観察することはとても大切な健康チェックです。

(貧血ひとくちメモ)
本当の貧血というのは血液中のヘモグロビンという赤い成分が足りない状態のことを言います。よく貧血で目の前が暗くなったとか学校の朝礼で長く立っていたら急に倒れたとかいう時に貧血と言いますが、あれは本当は貧血ではなく脳虚血です。でも俗に脳貧血とも言いますが、本当の貧血ではありません。

顔が痛い

顔面に痛みがあらわれたとき、まず考えられるのは三叉神経痛です。顔のどちらか片側に刺すような激しい痛みが走ります。
また顔面の痛みが持続的な場合は蓄膿症(副鼻腔炎)やその他の鼻、耳の病気かもしれません。
脳腫瘍が三叉神経を圧迫して顔面の痛みが現れることもあるので、痛みが続くときには医師の診察を受けた方がよいでしょう。

顔の形が変形した

顔、特に目のまわりがはれぼったくなったときには、腎臓病などによる浮腫(むくみ)が疑われます。
眼球が突出して、ギョロッと大きく見えるようならバセドウ病(甲状腺機能亢進症)、口が曲がったり顔の片側の筋肉がうまく動かせなくなったときは顔面神経麻痺が考えられます。
このような場合なるべく早く医師の診察を受けましょう。


 

肩の症状

肩が痛い

中年以降の人が訴える肩の痛み、その多くは「五十肩」(肩関節周囲炎)だといわれます。
肩を支えている腱が炎症を起こしてしまうものです。これは一種の老化現象。吊革につかまったり、背中に手を回すのもつらくなります。しかし適度な運動を続けていれば1年くらいで改善することが多いのであきらめないでください。痛みが強すぎて動かせないようなら病院へ行って、痛みを取り除く処置をしたり、薬を飲みながら運動療法をすると効果的です。

肩がこる

肩の筋肉が硬直して血液循環に支障をきたすと「こり」を招いてしまいます。
肩こりには原因があることが多いものです。その筆頭が姿勢の悪さ。
軽いストレッチで筋肉をほぐしてあげると、たいていの肩こりは解消されます。
また、ふだんから適度な運動を続けること、ストレスを解消することも大切です。
目の疲れから肩こりになることもありますし、高血圧、更年期障害などの病気で肩がこることもあります。肩こり症とあきらめていた人が高血圧だとわかり、高血圧の治療をしたら肩こりがすっかり良くなることは多いのです。肩こりが続く場合は医師の診察を受けましょう。

首が回らない

朝起きて、首が痛くて回らなかったら、おそらく「寝ちがい」でしょう。
不自然な姿勢を続けていたことで、首の筋肉が引き伸ばされてしまったのです。
ひどい肩こりの時も首が回しづらくなります。頸椎間板ヘルニアや変形性頸椎症、
あるいは「むちうち損傷」などでも首や肩に異常があらわれます。
このような症状が続くときには整形外科を受診してください。


 

胸の症状

胸が痛い

心臓のあたりにしめつけられるような感じを覚えたときは、狭心症の疑いがあります。
心筋梗塞になると激烈な痛みが長時間続き、すみやかに処置を受けないと命にかかわります。胸膜や肺の病気でも胸が痛みますが、この場合大きく呼吸すると痛みが強いことが多いです。また肋間神経痛による胸の痛みもよくありますが、この場合は肋骨の走行に沿って痛みがあることが多く、押して痛いのが特徴です。
心臓には何の異常もないのに心臓病を気にするあまり痛みを招くことがあります。
「心臓神経症」と呼ばれ、不安や緊張、動揺、恐怖などが引き金となって胸の痛みを起こしてしまうのです。ただし素人判断は禁物です。胸の痛みを感じたらすみやかに医師の診察を受けましょう。

息苦しい

特に激しく体を動かしたわけではないのに息が切れるような場合は、呼吸器や心臓の異常が疑われます。最も多いのが気管支や肺が炎症を起こしている場合です。
また気管支喘息でも息苦しさがあらわれます。心臓病や貧血、自律神経失調症、発熱、
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)などでも息切れが起こることがあります。
また心理的要因で起こる過換気症候群でも息苦しくなります。
胸がゼーゼーするようなときは、まず気管支炎、気管支ぜんそくなどが疑われます。
また気胸はやせた体型の人に多く、突然息苦しくなり胸の痛みも伴います。

動悸がする

緊張や興奮もなく、運動もしていないのに胸がドキドキする状態を動悸といいます。
このような場合、不整脈などの心臓病や高血圧、貧血、バセドウ病などが疑われます。
動悸がなかなかおさまらない場合は医師の診察を受けた方がよいでしょう。

むねやけがする

むねやけは胃液が食道へ逆流するときに起こります。食べ過ぎた後や寝る前に食べるとむねやけを起こしやすくなります。また食道と胃の間の括約機構の働きが悪くなり、しまりが悪くなる食道裂孔ヘルニアという病気がありますが、この場合胃液が食道に入り込みやすくなります。むねやけを防ぐには食べ過ぎない、食後すぐに横にならない、前かがみの姿勢を長くしないなどの注意が必要です。


 

おなかの症状

おなかがもたれる

いちどに食べる量が多すぎれば、消化が間に合わず、もたれるのは当然です。
食事は腹八分目に。就寝前の食事はもってのほかです。胃下垂や胃炎でも胃のもたれを感じることがあります。刺激物を口にしたり、精神的ストレスによって胃液が過剰に分泌されたときも胃の粘膜が刺激されて、もたれ感を覚えることがあります。おなかがもたれたら胃を十分に休めてあげてください。症状が続く場合は胃癌でないことを確認するためにも医師の診察を受けた方がよいでしょう。

おなかが痛い

痛みがあらわれる部位によって原因となる病気は異なります。右下腹部の痛みは虫垂炎。みぞおちが痛いときは胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが疑われます。
右上腹部に差し込むような痛みがあらわれたら胆石や胆嚢炎が疑われます。
みぞおちから左上腹部の痛みは膵炎によるものかもしれません。背中に痛みがおよぶこともあります。腸の炎症が起こったときには、おへその周囲や下腹部に痛みがあらわれるものですが、便秘でもおなかのあちこちが痛むことがあります。そのほかおなかが空くと痛いときには胃炎や潰瘍、食べると痛いときには胆嚢や膵臓、腸の病気が疑われます。
痛みが続いたり、しばらく胃の検査を受けていないのでしたら医師の診察を受けましょう。

おなかが張る

ガスがたくさんたまったり、便秘で便がたまっていると、おなかがふくれて張った感じがします。まず消化不良や便秘を解消することが大切です。また肝炎で肝臓がはれたり、肝臓病や腎臓病、心臓病などによって腹水がたまると、おなかがふくらんで張った感じがします。
症状が続くときには医師の診察を受けて下さい。


 

おしりの症状

おしりがかゆい

肛門を清潔にしていないと皮膚がただれて肛門の周囲がかゆくなります。
また、肛門のうっ血を招き、痔になるおそれもあります。「かゆみ」は痔の特徴的な症状のひとつなのです。糖尿病や全身性の皮膚炎などによって、おしりのかゆみを招いていることもあります。下着の繊維やトイレットペーパーが肌を刺激してかゆみを引き起こしているケースもあります。
肛門の周囲は、常に清潔に保ってください。

出血がある

肛門からの出血。その多くは痔によるもので、たいていは痛みを伴います。肛門が硬い便によって切れたり、うっ血している部分がこすれて出血するのです。
食道、胃、大腸の異常によって出血することもあります。黒っぽい便は食道静脈瘤、
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ガン、便に赤い血液が混じっていたり、付着しているようなら
大腸の異常が考えられます。
肛門からの出血があったら、なるべく早く医師の診察を受けるようにしましょう。

おしりが痛い

女性に、意外と痔の人が多いもの。その大きな原因は便秘なのです。水分量の少ない、硬い便によって傷つくと(切れ痔)排便のときにとても痛むものです。いぼ痔になると、長時間立っていたり、重い物を持ち上げたり、力んだりしたときにも痛むようになります。
細菌感染によって肛門が炎症を起こすことがありますが、化膿すると、やはり痛みを招きます(肛門周囲膿瘍)。気恥ずかしさも手伝って、なかなか診察を受けない方が多いのではないでしょうか。早め早めの手当が何より大切です。


 

肌の症状

肌がかゆい

高齢者で、しきりに肌のかゆみを訴える方がいます。これは皮膚の老化(水分が失われること)によってあらわれるもの。皮膚が乾燥しすぎて、かゆみを起こしているのです。
石鹸でごしごしと体を洗うのは考えものですね。
薬品や漆、金属、植物などに触れてかぶれを起こしたときや(接触性皮膚炎)、じんま疹、アトピー性皮膚炎も激しいかゆみを招きます。虫さされや水虫、たむしなども皮膚のかゆみが特徴です。放っておかず、いちど診察を受けてみて下さい。
肌に特に変化は見られないのに、ひどいかゆみがあらわれるときは、糖尿病や腎臓病、肝臓病などによるものかもしれません。

肌が荒れる

手荒れ、肌荒れの大きな原因は、洗剤や化粧品、シャンプーなどの刺激。
また加齢とともに肌の脂分が失われていくことも誘因になっています。
台所仕事はゴム手袋を使用するなど、自衛策を工夫してください。

発疹ができる

肌に赤いボツボツがあらわれることがありますね。「発疹」と総称されますが、かゆみを伴うボツボツがあらわれたら、一番考えられるのは「じんま疹」でしょう。鮮度のおちた魚介類やアクの強い食べ物を食べたり、化学薬品、花粉、入浴などによって起こるもので、
いわば体の過剰反応。精神的ストレスが関わっているケースもあります。
全身に発疹があらわれたときは、風疹や麻疹(はしか)といったウイルス感染による病気も疑われます。特定の薬や食物が原因の場合も少なくありません。頭部なら湿疹や毛穴・汗腺の化膿、顔ならば化粧品によるものも考えられます。いちど診察を受けて原因を確かめることが大切です。


 

全身の症状

熱がある

私たちの体温はだいたい36度から37度の間で安定しているものです。
これは体にとって理想の温度(環境)なのです。ところが体に何か異常が起こると、
その体温が通常よりも高くなることがあります。これが「発熱」です。カゼならばさほど心配はありませんが、高熱が出たり、微熱が続くようなケースはインフルエンザや肺炎、
腎盂腎炎、などの感染症や血液疾患などの病気が心配されます。
熱が出る病気はカゼだけではありませんので、ぜひ医師の診察を受けて下さい。

体がだるい

仕事やスポーツの後で感じるだるさは日常的なことで、体を休めて解消されるようなら、
まず心配はありません。だるさが続いたり、程度がこれまでとは明らかに違うような場合は何かの病気かもしれません。肝臓や腎臓の異常、糖尿病などの内分泌疾患、血液疾患、ガンなど、全身のだるさを招く病気はさまざまです。だるさが気になるときにはいちど病院で診察を受けてみて下さい。
また精神的ストレスが全身の倦怠感を招いているケースも少なくありません。
睡眠障害、体重減少、頭痛や頭重を伴うことが多いようです。
このような場合はストレス解消がだるさの解消につながるかもしれません。

むくみがある

「むくみ」は腎臓病や心臓病の特徴的な症状です。しかし、あまり神経質にならないでください。ずっと椅子に腰掛けていたり、長い時間立ち仕事を続けていたときには下半身に
多少のむくみはあらわれるものです。仕事帰りに靴がきつく感じられるのは生理的なことなのです。でも一晩たってもむくみがとれないときや顔や手がむくむときは要注意です。
いちど医師の診察を受けましょう。

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