胸の症状

  • 胸が痛い
    心臓のあたりにしめつけられるような感じを覚えたときは、狭心症の疑いがあります。
    心筋梗塞になると激烈な痛みが長時間続き、すみやかに処置を受けないと命にかかわります。胸膜や肺の病気でも胸が痛みますが、この場合大きく呼吸すると痛みが強いことが多いです。また肋間神経痛による胸の痛みもよくありますが、この場合は肋骨の走行に沿って痛みがあることが多く、押して痛いのが特徴です。
    心臓には何の異常もないのに心臓病を気にするあまり痛みを招くことがあります。
    「心臓神経症」と呼ばれ、不安や緊張、動揺、恐怖などが引き金となって胸の痛みを起こしてしまうのです。ただし素人判断は禁物です。胸の痛みを感じたらすみやかに医師の診察を受けましょう。
  • 息苦しい
    特に激しく体を動かしたわけではないのに息が切れるような場合は、呼吸器や心臓の異常が疑われます。最も多いのが気管支や肺が炎症を起こしている場合です。
    また気管支喘息でも息苦しさがあらわれます。心臓病や貧血、自律神経失調症、発熱、
    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)などでも息切れが起こることがあります。
    また心理的要因で起こる過換気症候群でも息苦しくなります。
    胸がゼーゼーするようなときは、まず気管支炎、気管支ぜんそくなどが疑われます。
    また気胸はやせた体型の人に多く、突然息苦しくなり胸の痛みも伴います。
  • 動悸がする
    緊張や興奮もなく、運動もしていないのに胸がドキドキする状態を動悸といいます。
    このような場合、不整脈などの心臓病や高血圧、貧血、バセドウ病などが疑われます。
    動悸がなかなかおさまらない場合は医師の診察を受けた方がよいでしょう。
  • むねやけがする
    むねやけは胃液が食道へ逆流するときに起こります。食べ過ぎた後や寝る前に食べるとむねやけを起こしやすくなります。また食道と胃の間の括約機構の働きが悪くなり、しまりが悪くなる食道裂孔ヘルニアという病気がありますが、この場合胃液が食道に入り込みやすくなります。むねやけを防ぐには食べ過ぎない、食後すぐに横にならない、前かがみの姿勢を長くしないなどの注意が必要です。